第26回累積国研in札幌
第26回累積科学国語教育研究会in札幌
日常の授業を充実させる・第1弾!
ライフヒストリー・アプローチ
国語科授業づくりで独自の提案をされている方がおられます。授業づくりに独自の視点をもっている人がいます。よどみなく授業を進め、見る者が驚くような発想で授業を組み立てる、そういう人がいます。そういう人はなぜ、そんなことができるのでしょうか。どのように教材を開発し、どのように教材研究を重ね、どんな発想で授業づくりをしているのでしょうか。そして何より、これまで何を勉強し、どんな勉強をしてきたからこその「いま」なのでしょうか。
今回は「日常の授業を充実させる・第1弾」と題して、最近、研究授業のような「ごちそう授業」では子供も教師も育たない、日常の「味噌汁・ご飯授業」こそ大切だ!と主張しておられる野中信行先生をお迎えして、その実践理論の所以を探ります。また、ここで明らかにした石川晋先生の授業づくりの視点から、参加者全員で自らの授業づくりを振り返る機会をもちます。そのために「ライフヒストリー・アプローチ」「ファシリテーション」といった新しい研究方法・研究協議の手法を採用し、研究の、そして研究協議の新たな形としても提案させていただきます。
どうぞお誘い合わせのうえご参加くださいますよう、お願い申し上げます。
講師 野中信行
高橋裕章・大野睦仁・山下 幸
日 時:2010年5月15日(土) 9:10~16:50
会 場:札幌市白石区民センター1F多目的室
参加費:4,000円/定員:40人
【 日 程 】
9:00~ 9:10 受 付/9:10~ 9:15 開会セレモニー
講座1 「3・7・30の法則」と国語科〈味噌汁・ご飯〉授業
9:15~10:45/野中信行(横浜市・公立小学校)
学級づくりの視点として「3・7・30の法則」を提唱している野中信行先生。学級づくりには最初が肝心。そのために最初の3日間、最初の7日間、最初の30日間を徹底的に意識しよう、というわけです。今回はこの提案を踏まえて、授業において最初にどのようなシステムを敷くべきなのかについてご提案いただきます。学級づくりと授業づくりとを、なぜ、どのように連動させるのか。その視点について学びます。
11:00~12:30/ライフ・ヒストリー・アプローチ/司会:石川 晋
指定討論者:横藤雅人・南山潤司・森 寛・堀 裕嗣
野中信行先生がなぜ、このような授業を展開するようになったのか、だれからどのような影響を受けていまがあるのか、現在の授業づくりはそれらの影響のうち何と何をどのように融合したものなのか。こうしたことを参加者の皆さんと一つ一つ質問していくことによって、個人史的に考えていくことで明らかにしていくことをねらっています。
12:30~13:30 昼食・休憩
講座2 模擬授業で検討する日常授業の充実
13:30~13:55/模擬授業1:大野睦仁(札幌市立厚別通小学校)
13:55~14:20/模擬授業2:高橋裕章(札幌市立真駒内緑小学校)
14:20~14:45/模擬授業3:山下 幸(札幌市立上篠路中学校)
14:45~15:00/解説:野中信行
午前中の討議を踏まえ、ここでは3人の方から「日常授業を充実させる」をテーマに模擬授業の形で提案していただき、それを野中先生にどう見えるかについて解説していただきます。
講座3 日常の授業を充実させる視点
15:15~16:45/ファシリテーション/司会:堀 裕嗣
提案者:大野睦仁・高橋裕章・山下 幸
指定討論者:野中信行・横藤雅人・南山潤司・森 寛・石川 晋
「講座2」での議論を踏まえ、模擬授業者3人から「日常授業を充実させる視点」をご提案いただき、野中先生を含む指定討論者5人を立てて、参加者のご意見もいただきながら、日常授業を充実させるために必要なことを考えます。
16:45~16:50 閉会セレモニー
【講師紹介】
野中信行(のなか・のぶゆき/現・横浜市内小学校初任者担当教諭)
佐賀大学教育学部卒。現在、横浜市内の小学校で初任者担当教師として活躍するかたわら、京都の「明日の教室」研究会や横浜の「野口塾」をはじめ、講演活動を続けている。学級づくりの視点として年度当初を日程によって基準を変えてつくっていく「3・7・30の法則」の提唱者として知られている。最近は、研究授業のような「ごちそう授業」を学ぶ場は教師に多くあるが、日常的な「味噌汁・ご飯授業」の在り方を学ぶ機会が若手教師にないことを嘆き、そうした日常授業の力利用形成の在り方を模索している。主著:『困難な現場を生き抜く教師の仕事術』『学級経営力を高める~3730の法則』『野中信行のプログ教師塾』(以上・学事出版)『新卒教師時代を生き抜く心得術60』(明治図書)など、著書・共著多数。
野中信行ブログ「風にふかれて」http://nonobu.way-nifty.com/blog/
大野睦仁(おおの・むつひと/札幌市立厚別通小学校・教諭)
北海道教育大学岩見沢校卒。札幌市近郊教育サークル「GO-AHEAD」代表。「教師力BRUSH-UPセミナー」事務局。新卒の3年間を重度重複障害の養護学校で過ごす。以来、「いのちの授業」をライフワークとして取り組む。「生」だけではなく、「死」にも目を向けていく授業づくりを続けている。また、野外活動にも長年に渡り携わり、集団づくりのアプローチとしてのアクテビティの経験を積む。『すぐ使える授業づくりハンドブック』(たんぽぽ出版)『クラスに安心感が生まれるペア・グループ学習』(学事出版)『学級経営力・高学年学級担任の責任』『国語科で育てる新しい学力5-読書活用能力の育成』(明治図書)など共著多数。
高橋裕章(たかはし・ひろあき/札幌市立真駒内緑小学校・教諭)
北海道教育大学函館卒。教育実践サークル「DNA」副代表。1985年より南山潤司氏主催の教育サークル「月二回」に所属。ここで、仮説実験授業、教科研国語、作文の会、全生研を学ぶ。1992年に教育実践サークル「DNA」を南山潤司氏ととも立ち上げる。「DNA」の国語実践研究では、科学的「読み」の授業研究会から読解の実践方法を学び、現在は、その手法を活かした読解指導や論理的思考力を高める授業づくりに力を入れている。また、先行学習を用いた理科の授業づくりや基礎学力を高める算数の授業づくりも行っている。『学級経営力・高学年学級担任の責任』『読書活用能力の育成』(以上明治図書)などの共著がある。
山下 幸(やました・みゆき/札幌市立上篠路中学校・教諭)
北海道教育大学札幌・岩見沢卒。「研究集団ことのは」事務局長/「教師力BRUSH-UPセミナー」・「実践研究水輪」研究担当。学生時代、森田茂之に師事し文学教育に傾倒、1950年代の詩の授業理論の構築を中心に研究を続ける。1996年、堀裕嗣・森寛・對馬義幸の「研究集団ことのは」に参加。長く、詩の授業、物語の授業を中心に、生徒達が自力で読み進め、主体的に交流し合う文学教育の在り方を模索している。主著:『全員参加を保障する授業技術』『教室プレゼンテーション・20の技術』『聞き方スキルを鍛える授業づくり』(以上明治図書)など著書・共著多数。
〈その他の登壇者〉
堀 裕嗣(ほり・ひろつぐ/札幌市立北白石中学校・教諭)
石川 晋(いしかわ・しん/上士幌町立上士幌中学校・教諭)
森 寛(もり・ひろし/札幌市立向陵中学校・教諭)
横藤雅人(よこふじ・まさと/札幌市立羊ヶ丘小学校・校長)
南山潤司(みなみやま・じゅんじ/札幌市立南小学校・TT担当教諭)
お申し込み方法
以下の7点をお書きの上,葉書かFAXがEメールにて下記まで御連絡ください。
1.氏名/2.勤務校/3.郵便番号/4.住所/5.電話番号/6.FAX番号(ない場合には「なし」と明記)/7.メールアドレス(なし場合には「なし」と明記)
對馬義幸(つしま・よしゆき)
〒005-0005 札幌市南区澄川5条5丁目14-12
FAX (011)812-4563
E-mail: yontsussy34@K3.dion.ne.jp
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