私が見た21の死刑判決
「私が見た21の死刑判決」青沼陽一郎/文春新書/2009.07.20
これが自分にとって役立つかという視点で考えたときには★3つだが、内容自体は抜群に面白かった。つまり、読み物としては★5つということである。
裁判員制度が始まって数ヶ月が経つけれど、この本を読んでいると、やっぱり一般人には酷だし、無理だなあと思う。同じ裁判官が事情に対応してそれぞれ別々の高度な判決の違いを示したり、被告人の人間模様があらわになったりと、ちょっと一般人にはこうした判断は難しいだろうな、と思う。それでもやらなければならないというのなら、3日間などと言わずに、ちゃんとやるべきなのだろうなあ……とも感じた。
著者の文章もうまい。すいすい読める。しかも著者の論理もよくわかる。良書である。
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