そんな感じである
最近、かつて親しかったのに長く疎遠になっていた人たちと再びつながり始めているのを感じている。ぼくが再び動き始めて、ぼくに協力してくれる人たちがいて、そして、その人たちがそれぞれにぼくがかつて親しかった人たちといまだにつながっていて……。難しいことじゃない。ちょっとだけ手を伸ばしてみると、「やあやあ、久し振りだねえ」とかつての雰囲気に一瞬で戻ってしまう。そんな感じである。
最近、かつて一生懸命に育てようとした人たちが真に力をつけ始めているのを感じている。かつてぼくがダメ出しにダメ出しを重ねて、ときにはへこんでしまった人たちが、再び躍動し始めている。ちゃんと自分の頭で考え、ちゃんと自分の言葉で提案できるようになってきている。ぼくらも同じように成長しているから、「まだまだだよ……」と嘯いているけれど、確かにぼくから見ても、彼らの提案内容に手応えをつかんでいる。そんな感じである。
最近、この10年、日常的につきあってきた人たちに安定感が出てきているのを感じている。安定感が出てくると、ある種のオーラを発し始める。確かに彼らにオーラが見え始めている。生涯一担任と決めた人、生涯一担任のまま退職した人、昇進試験を受けて管理職になった人、自分に自信をもてずに精一杯提案している人、少しずつ自分に自信を抱き始めている人、いろいろいるけれど、みんな自分なりの輝きを放ち始めている。そんな感じである。
最近、「研究集団ことのは」の研究会に集う先生方が、ものすごい先生に見えることがある。自分の教室でやっていることをそのままもってきているだけなのに、ぼくの提案や野口さんの提案を下敷きにしているのに、だれかの提案を下敷きにはしているのに、ぼくには思いつかないような、ぼくには考えられないアレンジを施して、オリジナリティを醸し出すようになってきている。ぼくが以前からずっと言い続けてきた「提案性」を発揮するようになってきている。そんな感じである。
最近、「教師力BRUSH-UPセミナー」に集う人々がどんどん増えてきている。それもかつて親しかった実力者、新進気鋭の中堅、元気いっぱいの若手、バランスよく増えてきている。ものすごい団体に生まれ変わろうとしている。何かが生まれ、創造する集団になっていく匂いがする。勢いのある人材が各地にいて、いろいろなプロジェクトが生まれるゆるやかなネットワーク……ぼくが昔から夢みた形に一歩一歩近づいてきている予感がある。そんな感じである。
最近、北海道に再び、民間教育の復興が来そうな予感がある。なんだか、みんなが、肉体的には疲れながらも精神的には元気になってきている、そんな予感がある。それぞれがいま現在の課題を意識しながら、例えばアウトプットをしたいと思ったり、例えばインプットをする時期だと感じたりしながら、それぞれに一歩前に進み出している。そんな感じである。
人のアウトプット意欲にも、インプット意欲にも、行動意欲にも、バイオリズムがある。それは当然である。ある人が活動的になれば、ある人が沈黙に向かう。ある人がはばたけば、ある人がさなぎになる。しかし、集う者全員が沈黙したりさなぎになったりするわけではない。いつだって新しい若者が現れ、いつだってだれかが沈黙を破り、だれかが孵化する。大切なのは新しい若者が現れたり、沈黙を破るものが出たり、孵化する者が出たとき、そこに躍動する場が保障されていることである。いつだって、躍動したい者にとって躍動する場が保障されている状態、それをつくるために必要なことは、そのときに元気な人間はそのときに躍動の場をつくってやることである。いま元気な者はその元気を自分のためだけに使わずに、新たな勢力の活躍の場をつくらねばならないのだ。
どうやら、今年はぼくの番のようだ。ぼくもこうした活動をして長いので、自分のバイオリズムもわかっている。疲弊するまで3年ぐらい頑張ってみよう。
そんな感じである。
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