野口塾in帯広
久し振りに野口先生にお会いした。
自分でも1時間の講座をし、森岡達昭くんと小林亮くんの模擬授業を受け、久し振りの野口節を堪能し、と、なかなか楽しい一日だった。自分の講座は二日酔いで、自分でもとてもテンションが低いのを意識しながらの講座だった。丁寧に説明しよう、丁寧に伝えよう、それだけを考えて臨んだ。参加者には申し訳ないことをしたな、と思う。二日酔いになったのはぼくのせいではない。石川晋のせいである(笑)。だいたい、次の日に朝イチの講座のある人間に、しかも自分の主催する研究会の講座をやる人間に、3時まで日本酒を飲ますというのはどうかしている(笑)。
森岡くんの模擬授業も小林くんの模擬授業もとても良かった。森岡くんの模擬授業は野口流を徹底的に意識して自分なりにうまくままとめ、それにまずまず成功したという意味で。小林くんの模擬授業では、野口先生の目を気にすることなく、自分の授業観に従ってしっかりと提案したという意味で。いずれも研究するときには必要な態度である。森岡くんも小林くんも、授業がうまかった。というよりも、自分の授業スタイルを確立しつつあるということだ。特に、小林くんのさわやかな語りには、見るべきものがあった。相手意識をしっかりもち、相手を惹きつける魅力的な語りをもっている。
驚いたのは、野口先生の講座内容に対する若い教師の反応だった。修身を例に「勇気」を語ったり、民族主義的発言をして日本人としての姿勢を説いたりと、かなり刺激的な内容でぼくらはどきどきしたのだが、若い二十代の先生方が知識がないだけにストレートにそれを受け止め、うんうんとうなずいていたのである。時代は流れたのだなあ、と改めて感じた。
ぼくらから見ると、野口先生はわざと刺激的なことを言って挑発していたわけだが、その挑発が挑発として機能していなかった感がある。おもしろいものである。
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