大人の時間はなぜ短いのか
「大人の時間はなぜ短いのか」一川誠/集英社新書/2008.09.22
印象的なタイトルだが、認知科学の本である。それも実験心理学。
大人の時間がなぜ短いのかに関する著者の論述にはまったく納得できなかったが、というよりも実感がわかなかったが、現代社会の構造については目を見開かれる論述が多々あった。ずいぶんと頁の角を折った。
現代の情報化社会によって人間の潜在的欲望が増やされているという論述はよく見る。しかし、その分、実時間との関係で満たされない欲望の数・量も増えるから、それがなかなか実現されないことによってジレンマに陥り、ストレスとなる。現在のストレス社会には、このような構造的側面がある。まあ、ぼくなりにまとめるとこれが大きな学びだった。
また、数々の実験の紹介は、教材として活用できるとも感じた。それなりにお勧め。
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