赤とんぼ
夕焼け小焼けの赤とんぼ
負われて見たのはいつの日か
山の畑の桑の実を
小籠に摘んだはまぼろしか
十五で姐やは嫁に行き
お里のたよりも絶えはてた
夕焼け小焼けの赤とんぼ
とまっているよ竿の先
見事な起承転結。姐や(子守娘)との楽しい想い出を「いつの日か」「まぼろしか」と問うて哀愁を誘う。ふるさとからの便りも絶えたと現実を垣間見せる。十五は姐やが嫁に行った年か、それとも自分が十五の時に姐やが嫁に行ったのか。いずれせよ、「夕焼け小焼けの赤とんぼ とまっているよ竿の先」という帰結に胸うたれる。
美しく、はかなく、切ない詩である。
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