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ぼくらが甘い

毎朝の大渋滞にも慣れてきた。夏には6分だった通勤は、今冬は25分かかるということがわかった。ということは、8:25までの出勤だから、10分前に着くことを目指して7:50に家を出ればいいという結論に落ち着いたわけである。

今年、札幌市の除雪の基準が変わった。予算削減のために、中道の除雪が我々から見れば不完全なのである。従って、夏場なら二車線あった道路が軒並み一車線になっている。道路が一車線になるということは、バスが停留所に停まると、その後ろの車は一切動けなくなるということである。まあ、それも仕方ない。そもそも愚痴を言ったからといって、方針が変更されるわけでもない。

しかし、国が貧しくなるということはこういうことなのだなあ、とつくづく思う。

子供の頃から、生活は常に便利になる方向に向かうものだと思っていた。不便になる生活に向かうなんてことは予想したことさえなかった。しかし、年配者に聞くと、この程度のことはあるもんだよ、と口をそろえて言う。

居酒屋のおやっさん、居酒屋でいっしょになったおじいちゃん、この道40年というタクシーの運転手さん、10年近く前に退職した校長先生、取材した年配者はみんなそう言った。結論が見えた。要するに、ぼくらが甘いのである。

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