やっている側が気づかされること
暇なので、先日の研究会のぼくの講座の感想を載せてみようと思います。
「第9回国語科授業改革セミナーin札幌」という小さな小さな研究会。2009年12月26日(土)の白石区民センター1F多目的室。北海道では冬休み最初の日。参加者は27名。プログラムはこれです。
まずは第1講座。
第1講座 授業づくりの基本的な発想~〈目的〉と〈方法〉、〈指導事項〉と〈学習活動〉の関連/堀裕嗣
講座のPPTはこちらです。
参加者の評定平均は4.92
これまで参加したこちらの研究会は「言語技術」を習得させることが主なテーマだったのですが、それが国語学力の中でどのような位置づけにあり、どのように形成されるのかという全体像がわかりました。自分の中でもやもやしていたものが少しスッキリしたような感じです。(男)
指導の目的を意識した学習方法の具体例を体験することで、国語の授業づくりの考え方がよくわかりました。(男)
授業の基本について学ぶことができました。(男)
音読技術を身につけさせるためには、適切な負荷を与え、無意識から全体への意欲につなげるということを学びました。(男)
目的と内容によって活動スタイルが違ってくるということが、すっきりとわかりました。自分でもあとで考えたいと思いました。(男)
「難しい」のお言葉にドキドキしました。お話は感動的にわかりやすかったです。同時に、教えていただいたことを自分の授業改革に結びつけるのは難しそうです。それだけに意欲が強まりました。(男)
このようなテーマでの研修ははじめてでびっくりです。誰もしたことのないような。「ああかるほど」と理解できた部分と、勉強不足で理解できなかった部分がありました。考えていきたい鉱脈に突き当たった感覚でした。WORK1~3も僕にとっては新鮮でインパクトがありました。(男)
ねらいの置き方の理想が少し見えた気がします。私は力量不足でできませんが、今後は適切なねらいを見逃さないように気をつけていきたいと思います。音読一つとってもあんなに違うんですね。(女)
一度聞いただけではよくわからなかったので、また聞きたいと思っています。次聞ける時には、自分のレベルが少し上がっているといいなと思います。よくわかるようになっていたい。(女)
堀先生の講座はいつもスッと頭に入ります。音読の目的やそこへのアプローチ法がこんなに分類できるのだと改めて知りました。(女)
文章を読ませるコツや、どんな力をつけさせるのかによって方法を変えていくなど、すぐに役立つ話が聞けて良かったです。(女)
音読テストの方法が大変勉強になりました。的を定めること、吟味することの大切さを改めて考えました。(男)
いつも子どもに「今どんな力をつけているのか」ということを考えると整理できず、悩んでいました。説明を聞いてよくわかりました。(男)
これらいただいた感想の中で一番嬉しく感じたのは、「このようなテーマでの研修ははじめてでびっくりです。誰もしたことのないような。」というものです。自分でも意識していなかったのですが、そういえばぼくも見たことがないなあ……と我ながら思いました。学習活動が指導事項との関連によって決まる、方法というのは目的によって選ばれる、当然と言えば当然のことなのですが、これを具体例を用いて語る講座というのはなかなか見られないというのが現実です。かくいうぼくも、こんな講座は初めてもちました。
参加者の感想をとるようになって1年がたちますが、実は「講座をやっている側が気づかされる」ということの多さに驚いている次第です。今後も続けていこうと思っています。
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