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A LONG VACATION From Ladies

すごいアルバムだとは思う。でも、せっかくリリースするのなら、もう少しアレンジに工夫があっても……というのが率直な印象。「原曲をこわさないように」と、「ボーカリストのオリジナリティを活かすような新しさを」との間で折衷的に選ばれたアレンジという感想を抱いた。

かつて「コスメティック・ルネサンス」が昭和の歌謡曲を世良公則や狩人、鈴木トオル、坂本冬美なんかに歌わせて、とてもおもしろいアルバムに仕上がったことがあるが、あっちの方がボーカリストの個性をずっと活かしていたような気がする。

とはいうものの、尾崎亜美、原田郁子、つじあやのボーカルには感動した。楽曲を完全に自分のものにしている。大貫妙子、今井美樹、鈴木祥子あたりには大瀧詠一への遠慮が感じられるような気がふとした。太田裕美の「FUN×4」はファンとしてはたまらなかった。ぼくにとっては、もともと太田裕美の「散歩しない?」っていう曲に過ぎませんから(笑)。

まあ、これから聴き込んだらまた印象も変わるのかもしれない。

「これはもう 新しいアルバム 僕はその 幸せなリスナー」

という大瀧のコピーはしんみりくるものがあった。

1. 君は天然色/大貫妙子
2. Velvet Motel/金子マリ
3. カナリア諸島にて/今井美樹
4. Pop-Pi-Doo-Bi-Doo-Ba物語/行川さをり(ジュライム)
5. 我が心のピンボール/イシイモモコ(ハミングキッチン)
6. 雨のウェンズデイ/尾崎亜美
7. スピーチ・バルーン/原田郁子(クラムボン)
8. 恋するカレン/つじあやの
9. Fun×4/太田裕美
10. さらばシベリア鉄道/鈴木祥子
11. Epilogue Instrumental~Blue Niagara/井上鑑(*ボーナストラック)

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