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3・7・30・90の法則

野中さんがぼくのプログを紹介くれたので、もう一つ、野中さんベースの提案を。「月刊ホームルーム」2009年4月号(学事出版)に書いたコラムである。

学級開きのポイント/3・7・30・90の法則

学級経営は最初が肝心。でも、「最初」っていつ頃までのこと? あなたは学級開きを3日間とか、1週間とか、そんなごく短い期間で考えていませんか? 数ヶ月たって、最初はあんなに素直だったのに……なんて思っていませんか? そんなあなたにとっておきの法則です。

読者の皆さんは「3・7・30・90の法則」をご存知でしようか。最初の3日間、最初の7日間、最初の30日間、最初の90日間のそれぞれに何をすべきか、学級をどんな状態にまで導かなければならないのか、それを目処として教えてくれる効果的なシステムです。横浜の小学校教師野中信行先生が提案され、私が中学校用に改良したものです。

私は概ね、次のように考えています。

最初の3日間/生徒達との心理的距離を縮める

安全を脅かす事例でない限り、或いは集団の規律から著しく逸脱した事例でない限り、厳しい指導はしない。楽しく学級開きを行う。

最初の7日間/学級のルールを確立する

日直・給食当番・清掃当番・席替えについて、教師主導でルールを決定する。これらについては教師の専権事項とする。生徒の意見を聞いてはいけない。しかもここで決めたルールは1年間,絶対に変更してはいけない。悪しき「ヒドゥン・カリキュラム」となる。

日直には黒板の消し方や朝学活・帰り学活の仕方(声の大きさといった基礎的な事柄から),当番活動ではほうきのかけ方,配膳の仕方に至るまで逐一細かく指導すること。その際,「やって見せて」「やらせて」「ほめる」を心がける。この間は,見本を見せることを旨として,教師がいっしょに給食当番や清掃当番をやることも良い。

最初の30日間/学級のルールを定着させ、システム化する

日直・給食当番・清掃当番について、教師が徹底的にチェックして定着させる。この時期からは担任教師は決していっしょに配膳や清掃をしてはいけない。生徒達がルールどおりに動いているかをチェックすることに専念すべきである。

班・係のポスター、作成物等は、質の高いものをつくらせる。

最初の90日間/授業のルールを定着させ、システム化する

各教科の授業システムを確立する。教科連絡、発言の仕方、ノートの取り方、提出物の提出の仕方等々、細部まで徹底的に指導し定着させる。

このような目処をもっているだけで、学級経営は劇的に変わります。学級開きをなんとなく自己紹介から始め、なんとなく班をつくり、なんとなく日直や当番活動に取り組ませる。4月にはしっかり取り組んでいた生徒たちが、5月、6月と進むにつれて少しずつ少しずつくずれていく。さぼり出す者も出てくる。そうなっていませんか?

最初が肝心!とは言いますが、その「最初を1週間くらいだと思っていませんか? ちゃんとできるまで指導していますか? 私はそう問いかけたいのです。

※ヒドゥン・カリキュラム
学校教育の中で,意識的,自覚的に行われる正規のカリキュラムに対し,主に教師の無意識,無自覚的な言動により,児童や生徒へ伝わっていく知識,文化,規範などのこと。例えば、出席の取り方や指名の順番で男子が女子の先に呼ばれ続けると,男子優先という規範が子供たちに植え付けられていく、といった事例が学校にはたくさんある。

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