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良いお年をお迎えください

今年ももう残り8時間となりました。これから岩見沢の実家に帰省します。おそらく、紅白を見ながら刺身とカニで熱燗……という恒例の年末年始となります。

思えば、2009年はかなり転機となる1年でした。

初めて自宅の近くの学校に転勤して、圧倒的に時間ができ、肉体的に楽になりました。これまでの18年間、家から1時間以上という学校にばかり勤めてきたため、勤務校が自宅から近いということが精神的にも肉体的にもこんなに楽だということを知りませんでした。今年は副担だったわけですが、担任がないということよりもむしろ通勤に時間をとられないということのほうが、ぼくにはとても楽でした。これまでの教員生活でずいぶんと寿命を縮めたのだろうなあ……と、改めて感じ入るものがあります。

ずいぶんと研究会を開催した年でもありました。森くんと山下くんと晋ちゃんと幹也くんと堀。5人を開催した「中学校学級経営セミナー」という10回連続講座(あと1回、来年2月6日を残す)は、ぼくらが日常的にやっていることの意味・意義を大きく自覚させてくれました。大変多くの方にご参加いただき、感謝しております。プレセミナーも含めて、延べ400人以上の中学校教師にご参加いただきました。ありがとうございました。

国語科授業研究においても実りの多い年でした。「中学校国語科授業づくりセミナー」「国語科授業改革セミナー」「累積科学国語教育研究会」「教師力BRUSH-UPセミナー」という4チャンネルで活動してきましたが、それぞれが明快に棲み分けをしながら、研究を進めてきたという実感をもっています。特に、授業における発問・指示型授業とワークショップの使い分け、指導事項(言語技術体系)の再確認、授業技術が小さな〈意図〉の連続であることの自覚、こうした境地に立つことが教師の力量形成に大きく効果を発揮するということに到達しました。こうした活動は夏以降に始めましたが、こちらもかなり大勢の皆さんのご参加をいただきました。ありがとうございました。

来年の「研究集団ことのは」は、「教師力BRUSH-UPセミナー」での活動を除けば、おそらく国語科教育研究中心の年となることと思います。特に「習得」「活用」という新指導要領の理念をできるだけわかりやすく、指導事項や授業形態、学習者研究の視点を総合して理論化・実践化していく年になります。お近くの方は来年も、私たちの研究会に足をお運びいただければ幸いです。

個人的には、外に出る年にしようと考えています。学級経営・教科経営を問わず、その目的や原理を根底から考えるチャンネルと、若者に教育技術の原理原則について具体的に身につけてもらうためのチャンネルと、この二つを両輪に考えていきたいと思います。前者は一般的な抽象度をもう一段抽象的に、後者は一般的な具象度をもう一段具体的に、その手法を考える年にしていきたいと考えています。今年の活動の中で、そろそろ模擬授業提案やワークショップ型研究会の限界性が視野に入ってきたことが、個人的には大きな収穫でした。

みなさま、良いお年をお迎えください。

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コメント

お疲れさまでした。
大活躍の1年でしたね!(毎年かもしれませんが)
来年こそは、また研究会に参加したいと強く思っています。

では、よいお年を!

投稿: ハッピー・スナフキン | 2009年12月31日 (木) 21時38分

ありがとうございます。去年は割とおとなしくしていた年でした。体調が優れませんでしたので。我々の研究会、機会があれば是非おいでください。お待ちしております。

投稿: 堀裕嗣 | 2010年1月 1日 (金) 18時57分

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