伊達
今日は「第22回教師力BRUSH-UPセミナーin伊達」。
札幌から伊達までは高速を使って片道1時間40分といったところ。ちょうどアルバムを2枚聴くと到着する…という感じである。行きは八神純子、帰りはSTING。晴れた青空に響く八神純子のファルセット。冬の夜に静かに響くSTINGのトラッド。どちらも最高だった。
研究会のほうはといえば、女性が仕切っているのだなあ…とわかる、温かい運営。細かい配慮、目白押し。昼食時間を読み違えたこと以外はほぼ完璧といっていい運営だった。おまけに、事務局を担っている女性たち(実行委員長はのぞく)が若く、美しく、元気がいい。まさに、三拍子そろい踏み。最後の飲み会までいやな思いをする瞬間のない一日。
さらに驚かされたことは、帰宅してメールを確認すると、既に参加者のアンケート集計がMLに挙がっていたこと。これは驚きである。
こういう研究会なら、毎週でもいい。
いずれにせよ、「ことのは」イベントに足りないことだらけ(笑)である。「ことのは」イベントの運営者は、中年で、むさくるしく、疲れているの三拍子そろい踏み。月とスッポンとは、まさに、このこと。
さて、提案者である。
どうもLINKSの3人が「登壇開始から5年前後の壁」にあたっているような感じがした。だれしも経験することだが、夢中でやっていた時期が過ぎ、自分に語れることは何なのかとか、いい年なのだから何か提案性を一つくらいは加えなければ……とか、ちょっとだけ迷っていることがモロに講座に出てしまう、そんな時期に入ってきているように感じられた。
結局、自分のやっている以上のことは語れない。
これが等身大の私です……と胸を張って語ればそれでいいのだが、それがうまくいかない時期というものがある。
ちょっと言葉にしにくいのだが、なんとなく、自分のしゃべっていることに魂が載っていかない、そんな袋小路に入ってしまう時期である。結果、自分の言葉ではないものが講座のあちらこちらに出てしまう。それが参加者に引っかかってしまって、参加者の顔が下がる。それを見ていて、自分の気持ちも沈んでいく。負のスパイラルに陥る。ぼくにも経験があるのでよくわかるのだが、これを抜けるのには、実は3~4年かかる。
こういう活動を始めた人間にとって、「第一の壁」である。当たり講座とはずれ講座との振幅が激しくなる。ここで自信を喪失してこの手の活動から離れてしまった人を何人も見ている。
LINKSの3人には力がある。彼らには是非とも続けて欲しい。
伊達の若者たちも、今度は自分の足でステージに立ってみるといい。最初は足が震えるけれど、そこに立つからこそ見えてくるものがいっぱいある。そこに立たないと一生見ることのできないものもいっぱいある。
若く、美しく、元気のいいお嬢さんたちも。
雨に濡れた髪の毛がなかなかかわかないお兄さんも。
そして、たった一杯のビールで顔が真っ赤になってしまうお兄さんも。
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コメント
どうも、堀さん。朝早くからありがとうございました。伊達で開催できたこと、サークルメンバーにとっても貴重な経験でした。参加者のみなさんも満足されたようで、やってよかったと心から思います。
それにしても、冬の道南開催は荒れますね。(天候です)お帰りが大変だったのではないかとお嬢さんたちと心配しておりました。次年度は違う時期にしましょう。
投稿: 若く、美しい実行委員長 | 2009年12月 6日 (日) 08時22分
うん。それがいいね。でも、暴風雨なら猛吹雪よりはずっといい。函館の帰りは常に猛吹雪だったからね。
まあ、伊達は秋とか春先とかがいいかもね。
投稿: 堀裕嗣 | 2009年12月 6日 (日) 12時50分