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蜘蛛とセロリとオフコース

ぼくの嫌いなもの。

蜘蛛とセロリとオフコース。

これは中学時代。

でも、数年前、ブックオフで1250円で売っていた3枚組のベスト盤を買って以来、年に何度かそれを聴くようになっている。最近、行事の印象的なシーンをまとめて、音楽にあわせてビデオをつくるようになり、なおさら聴くようになっている。

昨日から、久し振りにオフコースのベスト盤を聴き始めている。

僕がてれるから誰も見ていない道を寄り添い歩ける寒い日が君は好きだった(「さよなら」1979年)

なぜ、男はみな、寄り添い歩くことに照れるのか。いまの若者も照れるのだろうか。この歌詞の受け止め方はぼくらと同じだろうか。

愛は哀しいね 僕のかわりに君が今日は誰かの胸に眠るかも知れない(「さよなら」1979年)

女も思うのだろうか。私のかわりにあの人が今日は誰かをその胸に眠らせるかも知れない、と。「男は過ぎた恋を数え、女はいまの恋を追う」とはある著名な作家の有名なフレーズだが、二つの論理は少々矛盾する。女はそう思わないという幻想を多くの男は抱いているように思う。

こんなことを考えながら、小田和正の歌詞は、情意表現をちょっと変えれば、うたっていることは演歌とさほど変わらないなあ、と感じた。

蜘蛛もセロリも、いまとなってはさほど嫌いではない。

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