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推薦入試

19日(土)のセミナーの準備をはじめた。

ぼくの割り当ては推薦書をどう書くか、そして自己アピール文をどう書かせるか。

今日は勤務校の過去数年分の推薦書と自己アピール文に目を通した。全部で300枚くらいの書類である。それぞれの生徒の思い、担任の思いがよく伝わってくる。これは良い意味でも、悪い意味でも。

もちろん、これらを提案資料とするわけにもいかないから、これらを参考に架空の推薦書や架空の自己アピール文を提案資料としてつくるわけだが、数時間集中して読み続けたことで、ある程度の原理・原則は抽出することができたように思う。

さて、推薦入試には賛否両論がある。

生徒たちが勉強をしなくなったといわれる時代、入試くらいは楽をさせずに全員が受けるべきだという論理……。もっともといえばもっともである。しかし、入試のテストだけでは測れない、一人一人の生徒の良さだって評価されてしかるべきであるという論理……。これも、もっともといえばもっともである。どんなテストだって、ペーパーテストである限り、そのテスト問題の特性によって有利不利は出るからである。しかも、各校が独自に入試問題をつくるわけではない公立高校入試においては、そのテストの妥当性にはもう少し厳しい目が向けられてしかるべきかもしれない。

また、各校で学校推薦の基準に揺れがあるという指摘も根強い。内申点はあっても模擬試験での点数がとれないから推薦しちゃえ…という発想の学校もあれば、普通に入試を受けても合格するような模擬試験の点数をとっていなければ断固として推薦しない…という学校もある。その昔、相対評価時代に内申点の学校間格差がずいぶんと批判の対象となったが、この推薦基準格差というものも大きな問題である。教委は少なくとも自分の管轄内で推薦基準を一致させるくらいの取り組みはしたほうが良いかもしれない。また、推薦基準を学校推薦であるがゆえに各校が定めるべきという建前を堅持するのならば、それは推薦入試廃止論の大きな追い風となるはずだ。

いずれにせよ、大学入試でも話題になっているように、推薦入試やAO入試といった、本来は生徒たちを総合的に評価しよう、一芸に秀でた者たちを救おうという取り組みが、一部の生徒にとって「楽をするための一方策」となっているのだとしたら、世論は廃止のほうに傾いて行くに違いない。ぼくら現場の人間から見ても、少なくとも議論の対象にすべきだろうとは思えてしまう。

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