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走りすぎると苦しい思いをする

年末。いよいよ、あと10日。学校は3日。飲み会は三つ。セミナーは二つ。講座も二つ。研究協議やシンポジウムといったものを入れれば六つ。でも、そちらは気楽。

今年はずいぶんと走ったなあと思う。走らなくてもいいのに走った。走りたくないのに走らざるを得なかった1年という言い方もできる。とにかく、担任がなかったので、自分を忙しくした。そんなつもりはなかったのだが、おそらくそういうことだったのだろう、といま思う。

何はともあれ、「中学校・学級経営セミナー/10回連続講座」なんていう、始める前は「できるのか?」と思っていたことをやり遂げたことが大きい。ほんとはまだ9回分しか終わっていないのだが、コンテンツとして難しいもの、つまり某かの「開発」が必要なものはすべて終わったのだから、10回目の参加者には申し訳ないいいかたになるがもう終わったようなものである。10回目は好きなことをしゃべればいいようにプランニングされている。

反対に、外からの依頼は断りまくった1年だった。

引き受けたのは8月の日文協のシンポ登壇と乙部中学校の公開研の講演のみ。今年はコンテンツ整理の1年と決めていたので、とにかくこれまでやってきたことを整理することに心血を注いだ。おかげで講座の組み立て方にちょっとだけ「心得」らしきものを体得した。

まあ、次年度からは「頼まれたら断らない」という例年のスタンスに戻すことにしよう。かなり講座のレベル……というか、ステージの定め方というものが見えてきた。もうよほどのテーマでない限り、隙間時間でもなんとかそれなりの準備ができそうである。

……とここで、教え子からのメール。ずいぶん以前の教え子。数年間、連絡のなかった教え子。どうやら、この数年でかなり苦しい思いをし、そしていま再浮上の兆しが見えてきているらしい。何よりである。

「今度、飲みましょう。おごってあげる。」と返信する。教師なんてものは、教え子が卒業してしまえば、そんなことくらいしかできないものである。

走りすぎると苦しい思いをする。老若男女、世の中はそういうものなのかもしれない。走りすぎないこともまた、大切なことである。

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