師走~2009年を振り返る・23
10月10日(土)。「研究集団ことのは」がかれこれ10年近く前に一生懸命に取り組んでいた表現系言語技術の体系づくり。これを再整理しようと開いた研究会である。
これはこの日の第一講座として、「聴衆分析」「教室プレゼンの20の技術」「聞き方スキルの4段階・20の技術」の3つを90分で語ろうとした無謀な試み。「聴衆分析」をワークショップで、「教室プレゼン」を講義で、「聞き方スキル」を紙面での提案で、取り敢えず音声言語の指導事項の全体像を再整理することができた。
ただ、参加者から「学年別の指導事項が知りたかった」という感想があり、この人の主体性のないというか、他力本願の強い感想に、教員の平均値を見た思いがしてとても残念に思った。そんなものは子供が変われば基準も変わるわけで、「これが学年別指導事項です」などというものを提示することに何の意味もない。そんなことさえわからずに教壇に立っているのである。本当に残念に思った。
こういうものは全体像を教師が頭の中にしっかりともっていて、何か必要な場に出逢ったときに、すぐに頭の引き出しを開けて豊富な具体例とともに提示できる、そういう状態が理想なのである。つまらない、形式張った系統性を頭の中に固めてしまうと、それに縛られてしまう。そういうものは「志向性」としてのみもつものであって、どこかにあるものではない。ましてや、他人から教えてもらうものなどでは断じてない。
そういうことがわかっていない人が多い。
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