肩の力
3週連続セミナーの1回目と2回目が終わる。9/26の中学校・学級経営と10/3の累積国研だ。どちらも肩の力を抜いた提案、運営で、気持ちも軽く臨んだ。おかげで、アンケートの結果を見る限り、評判は上々。最近、提案の要諦は肩の力を抜くことにあり、と心得ている。おそらくこれは正しいことだ。若者の失敗提案を見ていると、また、かつての自分の失敗提案を想い出すと、必要以上に肩に力を入れ過ぎて、聞き手との距離感覚の作り方に失敗していることが大きいように思う。
26日の学級経営セミナーは、12日の例会でずいぶんと事前の打ち合わせをした。こう書くと、提案内容を打ち合わせたように思えるが、そうではない。テーマに対して、現場でどのような実態があるかということをブレイン・ストーミングで洗いざらい出したのである。考える題材はこれだけあるよ、あとは各人で処理して提案をつくりな、こんなスタンスである。
これが本番で、適度の提案性と適度の臨場感とを醸すことになった。メンバーにある程度実力がついてきたら、こういうやり方もあるな、と思った次第である。おまけにぼくの75分ほどの講演の評判が良くて、ちょっと嬉しかった。今年の1月に「授業づくりネットワーク函館」でおこなって、評判の良かった講演の焼き直しなのだが、最近の教師のニーズの一つにこういうのがあるのかもしれないな、と思う。同じ内容の講演を乙部中学校の公開研究会(10/29)でもおこなう予定なので、お近くの方は是非。
3日の累積国研は累積恒例の模擬授業12連発。それも授業技術が主要テーマ。若手からベテランまでが同じ土俵で提案する。どの提案者も25分間という同じ時間、教科書教材という制約、やった模擬授業は二人の解説者に斬られ反論はできない、参加者に5段階で評定される、こういうルールである。
眉をひそめるはずれ授業なし。納得できない解説なし。更には参加者の評定も高い。参加している我々も楽しむことができるとともに、新たな発見もある。まったく不満のない研究会だった。全体的にベテラン陣の評価が高く、若手に対する評価が若干低い。これも、若手が肩に力がはいりすぎていたせいだと思う。
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