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レジと客

資料をコピーしようと思い、コンビニに行った。ついでに缶コーヒーを買った。ボトルの形をした缶コーヒーである。具体的にいうと、JTの「ROOTS AROMA BLACK」である。ぼくはこれをよく買う。よく買う程度ではない。毎朝買う。たった6分間の通勤で、この275ccを飲み干す。ぼくの日課である。

さて、今日のコンビニ。22時近くの買い物である。当然、レジはバイトのお兄ちゃんである。行き慣れたコンビニなのだが、見慣れない顔の店員だった。

缶コーヒーの値段は137円。ぼくは財布から142円を出して渡した。すぐに「142円お預かりします」と言った彼は、即座に5円玉一枚をレジから出して、ぼくのほうに向き直り、釣り銭を渡した。このテンポが非常に良かった。

何を言いたいかというと、こういうことだ。

137円の缶コーヒーを買うために142円を渡すことが、ぼくには週に2~3度ある。バイトの兄ちゃんや姉ちゃんの場合、5円の釣り銭がなかなか戻ってこないことが多い。こんな当たり前の計算を即座にせず、レジに142円と打ち込んだあと、釣りが5円と出る画面をじっと見て確認している。それから5円玉を取り出して私に手渡す。たぶん今日のお兄ちゃんとの時間的な差異は3秒と言ったところなのだが、その3秒が朝の出勤途中ということもあって、どうにも我慢ならない。「馬鹿か、こいつは…」と思ってしまう。

最初の頃は、どこのコンビニでも、釣り銭に間違いがないように、必ずレジを確認してから動くこと……という指示がなされているのかとも思ったが、おそらくそうではない。店主クラスのおじさんおばさん、おじいちゃんおばあちゃんはテンポが速いからである。

どうも最近のバイトの兄ちゃん姉ちゃんは、意識が客にではなく、レジに向かっている。サービス業の端くれなんだから、あんなやつらはちゃんと教育すべきではないだろうか。

そういえば、最近の、お釣りが落ちないようにとこちらの手を包むように釣り銭を渡してくるのも気持ち悪い。コンビニ業界はあのマニュアルもなんとかしてほしい。

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