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スピード

スピード…と言っても、覚醒剤のことではない。ましてや、4人組のアイドルグループのことであるはずもない。

ちなみにぼくは、あの「ひとえちゃん」がお気に入りだった。別に特別、ファンというのでもなかったのだが、あの黒い顔に分厚い唇、ダンスのキレの良さ、ああ、この子はちゃんと取り組んでいるのだなあ…と感じたものである。

そういえば、小学生の頃から、キャンディーズはミキちゃん、ピンクレディはケイちゃん、ウインクはサチコと、ぼくは周りから「堀はおかしい」と言い続けられていた。「ひとえちゃんがいいよね」というぼくのことばには、当時も、ぼくの周りにいる人たちはだれも賛同してくれなかったっけ。どうもぼくは相対的に人気のない女の子にシンパシーを感じるタイプであるらしい。

小学校5年生のとき、ピンクレディではケイちゃんがいいと思ったとき、ミキちゃんとケイちゃんの共通点は何だろう、と真剣に考えたことがある。その結果、思いついた共通点は二つ。一つはガリガリであったこと、もう一つはグループ内で相対的に人気がなかったこと、それも圧倒的に人気がなかったことだった。それ以来、ぼくは自分が人気のない女の子にシンパシーを感じるタイプであるということを自覚している。教員となったいまも、学級で目立たない、おとなしい女の子が妙に気になる。どうにも気になるので話しかける頻度が高くなる。その結果、割とぼくの教員生活はおとなしめの女の子に苦労しない教員生活になっている。まあ、どうでもいい話なのだが……。

さて、スピードである。

スピードと言っても、今日、考えたスピードは授業のスピード、つまり、授業の震度のことだ。2学期にはいって、1年生では「河童と蛙」を2時間で終わらせた。3年生では「近代の俳句」を3時間で終わらせる予定である。予定は未定とはいえ、どうもこのペースだと本当に終わりそうである。

当然、授業のテンポは早まる。中学校の国語教師にしか、しかも教育出版の教科書を使っている地域の教師にしかわからないことだが、「河童と蛙」のイメージ画を一連につき2分で描かせ、それをもとに解説していく、というようなペースである。ちなみに今日の1年3組は、「河童と蛙」の「るんるん…」が「河童の唄」であることを確認し、難意語句をすべて解説し、2・4・6・8・9連のイメージ画を描かせて解説し、詩に使われているすべての表現技法を確認し、更に詩の形式を確認し、1・3・5・7連の「るんるん…」の読み方においてどのように音量に差をつけるべきかを確認した。これを1時間で終わらせた。最初の10分間は夏休み明けテストの返却にあてたので、実質40分である。

生徒たち特に早すぎると不平を言うこともなく、にこにこしながら、ちゃんと授業についてきていた。変に活動中心にするよりも、実はこういうテンポのいい、しかも曖昧さを残さない授業を140時間やったほうが、きっと学力はあがるのだろうなあ、と思う。まあ、これに意見を述べるタイプの短作文でもくわわればなおいい。

折しも全国学テの結果がマスコミに流れたこの日、同じ140時間の密度について、そして密度を高くすることによって必然的に早まる授業のスピードについて、ちょっとだけ関心を向け、実験を試みた一日だった。

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