ビデオスタジオ12
昨日、ビデオスタジオ12を買った。
同僚にこれを使っている人がいる。新しいソフトを買うときには、身近にそれを使っている人がいるということが大前提だ。あんな読みにくいマニュアルは絶対に読みたくないから、何かわからないことがある場合にはいつでも訊けるという環境が必要なのだ。
と思って買ってみたのだが、その日常的に使っている同僚に訊く必要もないほどに操作が簡単である。
昨日撮影した学年協議会メンバーの映像が、今日の放課後、たった1時間で編集できてしまった。マニュアルを見ることもなく、だれかに尋ねることもなく、操作に迷うこともなく、である。もちろんフリーズなんてこともない。
新しいものは便利である。
いや、便利だから新しく発売する価値がある。結局、詳しくわからない人でも、簡単に操作できてしまうものこそが売れるのである。
市場原理とは、できない人にもできるようなもの以外は淘汰されていく仕組みのことを言う。
だから、報道機関とか教育機関とか研究機関とか、「知」にかかわる領域が市場原理にさらされると、売れるためには、購買層を広げるためには、「知的レベルの低い人」までを視野に入れなければならないということだ。
その結果、現在は、刻一刻と「知」に関わる領域のレベルが下がっている。
きっとこれは、少なくとも一面の真実に違いない。
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