例会
今年にはいって初めての「研究集団ことのは」の例会。
20世紀には毎月、13時から次の日の3時、4時までおこなっていた定例会だったが、現在は定例会とは名ばかりで、学期に2回ほど、しかも3、4時間の議論をするだけになっている。かつては「虎の穴」などと揶揄された「研究集団ことのは」も、現在はずいぶんとゆるやかなネットワークになっている。
なぜ、こんなにも大きく変化したのか。
理由はいろいろある。
第一に、中心メンバーがずいぶんと年をとったこと。みんな結婚し、子どもができて身動きがとれなくなったり、体の調子が悪くなっていたり、と様々だ。勤務校でも要職に就くようになり、常識外れの定例会を開いて体調を悪くするわけにもいかなくなっている。
第二に、定例会に集まれるメンバーが相対的に減ったこと。これはメンバーが減ったということではない。メンバーは結成以来の18年間、いまだに順調に増え続けている。そうではなく、メンバーが札幌近郊の人間だけではなくなったため、定例会に全員が集まるというサークル構造ではなくなったという意味である。
第三に、第二の理由とも重なるが、PCが普及したことが挙げられる。簡単な連絡や意見の交流ならば、MLで充分になった。例えば、原稿の直しや学級通信・テスト問題・指導案といったものは、添付メールでごくごく簡単に交流できるようになった。
第四に、サークルが発信型になり、サークル外部に公開した研究会が増えたこと。20世紀にはほとんどおこなわれていなかった外部公開研究会が、2000年代の前半には年に5回程度、今年度は年に10回程度にまで増えている。2009年度は1学期だけで9回の公開研究会が開催される予定だ。
第五に、外部研究団体からメンバーが講師として、或いは提案者として呼ばれることが増えたということ。昔は、ぼくらにとって、知的な刺激を得る機会が「ことのは」の例会しかなかった。しかし、いま、道内にはそういう場がたくさんある。
実は今日の例会は、久し振りに充実した、刺激の多い例会だった。新たな発想、新たな提案の萌芽が次々にわき出てきた。そんな例会のあと、この五つの理由を考えながら、頻繁におこなわれていないからこそ充実した例会になっているのではないか、という逆転発想が生まれてきた。
4月から、「研究集団ことのは」が18年目を迎える。
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