孤独に耐える力
学級担任はリーダーであり、指導者である。
どんな小さな会社の社長でも、社長は社長。必ず孤独に耐えなければならない。大きな会社ならなおさらである。
私は小さな教育実践研究サークルの代表を、もう15年以上も務めているが、そんな小さなサークルでも、運営していると代表は孤独に耐えなければならない。そして組織の長は、その組織が大きければ大きいほど、それに見合った大きく深い孤独に耐えているはずなのである。
私はいま、勤務校で学年主任を務めているが、この仕事にも「孤独に耐える力」が必要である。もちろん、学年教師とうまくいっていないわけではない。それでも、自分だけが抱えなければならない問題というものがある。これが校長ならもっと大きいはずであり、教育長なら更に大きいはずだ。県知事や総理大臣の重圧など、私たちの想像を絶するものであるに違いない。
さて、学級担任に話を戻す。多くの学級担任は孤独に耐えることができない。子どもに嫌われるのに耐えられなくて甘くしてしまったり、保護者とうまくいかなくなるのを避けて事なかれ主義に陥ったり、同僚とうまくいかなくなるのを避けて結果的に自分の学級が損をする提案を受け入れたり、そんなことが多い。すべて「孤独に耐える力」の欠如が原因なのだ。
自分しか知らない、他人に言えない、他人に頼れない、それでも自分で正しいと信じたことを行うという判断をする。それを行動に移す。一人で静かに進んでいく。それがリーダーであり、指導者なのである。各界リーダーの書いた多くのエッセイがそれを証明している。
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