2月が終わった
2月が終わった。
多くの教師があまり意識していないが、中学校で最も指導が困難なのは2月である。1年生も2年生も大きく変わっていく。2月を制すると、或いは2月に起こった事件について生徒指導をきちんと行っていくと、次の年度の一学期くらいまでは、卒業式、年度末、新年度、旅行的行事で引っ張っていける。
2年生なら3年1学期までその状態が続けば、受験に向けてほぼ落ち着いた生活態度を維持していくことができるし、1年生なら次の山場は1学期末から夏休み明けへと移っていく。これを知らない教師は、2月・3月の評定事務や年度末事務、卒業式といった年度末特有の忙しさにかまけて、生徒指導に甘さが出てしまって少しずつ少しずつ崩れていく。新年度にはもうもとに戻せなくなってしまう。経験がものを言う時期である。
2月は生徒たちに成果をあげさせる必要がある。追試や練習問題に何度も取り組ませて、学年末テストでまずまずの点数をとらせるのも善し。生徒参加型・活動型の授業をしっかりしたフォーマットで仕掛け、楽しませるのも善し。学級や学年のイベントを企画して、それに生徒の目を向けさせるのも善し。そろそろ中体連に向けて「いまが勝負」だということを意識させて、練習メニューを厳しいものにしていくのも善し。いずれにしても、新年度並みの充実感をもたせるような活動を、しかもあらゆる場面で仕掛けていくことが必要なのだ。
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