おまかせします
人間は我が儘なもので、期待が大きいとプレッシャーがかかると嘆き、期待が小さいとやる気が出ないと嘆く。
人間は我が儘なもので、好きな人に大きな期待をかけすぎてつぶしてしまい、嫌いな人に期待できないと告げてやる気をなくさせる。
果たして期待は、大きい方がいいのか、それとも小さい方がいいのか。
実はどちらもよくないのだ。大きな期待につぶされるのも、小さな期待にくさるのも、ともに驕りが要因である。人に期待しすぎるのも、人に期待しないのも、自らの驕りが言わせていることに気づかない。
その人が好きでも嫌いでも、その人を買おうが買うまいが、「あなたを信じておまかせします」と言うといい。「まかせる」と言われたとき、それが人間がもっとも力を発揮するときである。ネガティヴな感情もネガティヴな関係も好転していく、そのための大いなる一歩を踏み出すことができる。
おまかせします……なんと美しく、おくゆかしいことばだろうか。
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